Octoprint導入その2 Raspberry Pi 電源管理
Raspberry Piは5Vで動作で動作するため別途電源を引いてきていたのですが、
電源を2つ確保しないといけないのが面倒です。
調べるとちょうどいいものがありました。
Ender3 v2の24V電源を引っ張ってきて、5Vに降圧してからRaspberry Piへ供給。
24V電源はリレーを使って本体電源の制御も行うという形です。
Thingiverse記載の配線では主電源とLEDでスイッチを分けていますが、そこまでする必要はなさそうなのでスイッチしたあとの配線を分配します。
買ったもの一覧
※2023/3追記 リレースイッチは写真の10A対応のものだと不足なので、配線なおすときに30A対応に変更しました。
Ender3 v2の出力は24V 270Wのようなので配線は14AWGにします。
リレーのソケットに14AWGが入らないので、Y字コネクタを半分にしてつなげます。
5Vに降圧したあとは20AWGとジャンパーワイヤです。
Ender3 v2をひっくり返して24Vの配線を引っ張ってきます。
メインボードに刺さっている電源は抜いて14AWGで延長、
メインボードには新しく配線を接続して外まで引っ張り出します。
延長した先にXT60のコネクタを接続してRaspberry Piユニットとつないだら完成。
ちなみにEnder3用のため、Ender3 v2ではヒートベッド下に収まらないです。
苦肉の策で左側面に設置してます。
一緒につけたカメラと取手はこちら。
火を吹いたりボード壊れたら洒落にならないので逐一テスターでチェックはしてます。
くれぐれも過電流・過電圧にはご注意ください。
2023/3 追記
その後配線やEnder3V2に入るケースに入れ替えたりしました。
Octoprint導入その1 インストール
microSDでデータをやり取りするのが面倒なのでOctoprint導入しました。
地味に使いみちがなく余っていたRaspberry Pi 3B+を活用します。
新しく買う人はわざわざ3でなくてもRaspberry Pi 4 Model Bで良いのではないでしょうか。
2つのサイトを参考にセットアップしていきます。
まずはOctoPiをダウンロード
OctoPrint.org - Download & Setup OctoPrint
zipを解凍して出てきたimgをmicroSDへ書き込みします。
Linuxだったらdd、Windowsだったらetcherが楽。
SDに書き込んだあとPCでSDの中身を見るとbootという名前で認識されるので、
中にあるoctopi-wpa-supplicant.txtを編集していきます。
※Wifiでネットにつなぐ場合のみ
## WPA/WPA2 secured
network={
ssid="wifiのSSID"
psk="password"
}
編集できたらraspberry Piへさして起動します。
無事にネットへ繋がるとブラウザからoctopi.localでアクセスできます。
最初セットアップが出てくるので指示に従って入力します。
特にプリンター設定は間違えないように。
セットアップできたらEnder3 v2とつなぐために必要なプラグインを入れていきます。
画面上部のバーから設定を選択し、設定メニューからPlugin Managerを開きます。
下にスクロールすると出てくるGet More...から「Creality Temperature」と「Creality-2x-temperature-reporting-fix」の2つをインストールします。
ここまでできたらRaspberry PiとEnder3 v2をUSBでつなぎます。
メインメニュー左上のConnectionからConnectボタンを押すとプリンターへ接続できて、ここまで来るとプリンターで印刷ができます。
今の時点だとgcodeをブラウザ経由でアップロードして印刷という手順なのですが、
もう少し楽にするためにUltimaker Curaからgcodeをファイルにせずに直接Octoprintへ遅れるように設定します。
CuraのマーケットプレースからOctoPrint Connectionをインストール。
インストールするとプリンター設定にボタンが追加されます。
追加からOctoprintのIPとか入力する。
API KeyのところにはOctoprintの設定からAPIをコピーしてきます。
ConnectでつながればOK。
印刷時にはCura右下のPrint with Octoprintでファイルに書き出さずに送れます。
これで最低限の設定終わり。
Ender3 v2 エクストルーダー交換の落とし穴
Ender3 v2の必要なものを徐々に買い揃えています。
今回はスクレーパーとエクストルーダーの紹介。
スクレーパー
初期セットで気になったのはスクレーパー。
Ender3 v2はデフォルトでガラスヒードベッドがついてきますが、
印刷したあとにこのスクレーパーで剥がそうとして早速傷つけました。
というわけでこちらを購入。
これで傷つけずに済みそうです。
エクストルーダー
スクレーパー買うついでに動画で気になってたデュアルエクストルーダーを一緒に購入。
組み立ての写真撮り忘れたので設置後から
ちなみに組み立て手順もなく袋に部品がごちゃまぜに入った状態で届くので、
この状態にするまでも一苦労してます。
さらにここから、無事に動き始めるまでに3つほど手間がありました。
- イモネジが飛び出てモーターが回らない
- フィラメントの送出量が変わる
- 入り口でフィラメントが削れる
1.イモネジが飛び出てモーターが回らない
上の写真はうまく取り付けられているように見えて、実はモーターが動きません。
正確にはイモネジのところでモーターが止まります。
デュアルエクストルーダーなので、モーターにつながった歯車ともう一つの歯車を噛み合わせてその間をフィラメントが通ることで両面から押し出してます。
このときにモーターの軸に固定しているイモネジが歯よりも飛び出ているため隣の歯車に干渉して止まってしまっていました。
この問題は、ダイヤモンドヤスリで無理やり削ってイモネジを短くしました。
イモネジが10個とか届いても使いみちないので購入はしません。
2.フィラメントの送出量が変わる
モーターも回っていざ印刷してみると、どうもフィラメントが出てくる量が少なくてうまく印刷ができない。
よくよく考えるとギアの大きさが変わっているので1ステップあたりの送出量を変えないと同じ量出てこないのは当然ですね。
エクストルーダーから100mmの位置に印を付けてから100mm送出すると、34mm余り。
コンソールから現在の送出設定を見てみると93。
100mm送り出そうとして66mmなので、100/66*93=140にすれば元と同じ送出量になりそうです。
最終的にやや微調整して142.0にしました。
3.入り口でフィラメントが削れる
印刷できるようになってよかったと思ったら、エクストルーダー周りが粉まみれ。
新しいエクストルーダーの入り口が狭く鋭利になっていてそこでガリガリフィラメントが削れていたようです。
家にある608ベアリングが使える丁度いいフィラメントガイドを発見。
ようやくすべての問題がなくなって無事印刷できるようになりました。
Ender3 v2 購入
ずっと買おうと言いながら買っていなかった3Dプリンターを購入しました。
Adventurer3かEnder3か悩みどころだったのですが、この動画を見てEnder3かなと思い調べ始めたら面白そうなページがいくつか見つかったので最新のEnder3 v2に決定しました。
(もっと言うとコメントに書いてあるAdventurer3の代理店のマージンが大きすぎて造形スペックが大差ないのに価格が倍というところで判断)
Amazonで売ってたけど1万円くらい高い、中国から輸入は安いけど結構時間かかるし送料と手間を考えるとあまり大差ないので楽天で購入。
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やや凹んでいるが無事到着し、説明書と動画と参考サイトの3つを見ながら組み立てて見ました。
特に苦労はなかったので組み立て過程はスキップ。
完成。置き場がまだ作れてないのでカラーボックスの上に暫定設置。
ソフトウェア設定とテスト造形
とりあえずよくある船をプリントするためにスライサーをインストール。
Simplify3DとUltimaker Curaの2つで悩んだけれどまだ有償は使わなくてもいいかということでUltimaker Curaを選択。
(後日談:結果的にOctoprintとの連携がやりやすくCuraで正解だった)
Curaの設定でEnder3 v2のプリセットがなく、とりあえずEnder3 proを設定。
thingiverseから船(3dbenchy)をダウンロードしてstlを読み込み。
とりあえず何も考えずにlow qualityでスライスとgcode出力し、microSDへ保存。
確かノズル200℃、ヒートベッド60℃が初期設定だったはず。
Ender3 v2に付属のテスト用フィラメントをセットして印刷したら数十分で船が出てきた。
次はOctoprintでリモート化の予定。
やりたいことはまだまだたくさん。